「ハナミズキの願い」フリーライブ&パーカッション教室 はたけやま裕 with 竹越かずゆき

2011年から何度も陸前高田市に足を運び、義援金支援やボランティア演奏などの活動を続けている陸前高田市生まれのはたけやま裕。
ニューアルバム「ハナミズキの願い」リリースを記念してフリーライブ&パーカッション教室を開催致します!
アルバムタイトル曲「ハナミズキの願い」は、陸前高田「ハナミズキのみち」の会のテーマ曲となっています。
この曲のお披露目も兼ねて、陸前高田市を皮切りにフリーライブ&パーカッション教室をスタートさせます。
プロデューサーの日本を代表するヴァイオリン奏者・古澤巌も参加決定!

※「ハナミズキのみち」の会とは…
陸前高田市の海側から山側に延びるシンボルロードに、避難路の目印としてハナミズキを植樹することを目的として立ち上げた会です。

3月24日 開場18:30 開演19:00
朝日のあたる家(岩手県陸前高田市)
※ 陸前高田市長、「ハナミズキのみち」の会のメンバーをお招きして、
「ハナミズキの願い」完成セレモニーを予定
3月25日 開場12:30 開演13:00
住田町下有公民館(岩手県気仙郡)
3月25日 開場18:30 開演19:00
ライブハウス「Sumita Clutch」(岩手県気仙郡)
3月26日 開場10:00 開演10:30
高田町栃ヶ沢公民館(岩手県陸前高田市)
3月26日 開場15:00 開演15:30
陸前高田市立横田中学校体育館(岩手県陸前高田市)
3月27日 開場10:00 開演10:30
水梨コミュニティセンター(岩手県気仙沼市)
陸前高田「ハナミズキのみち」の会 テーマ曲収録!
スペシャルゲストヴォーカル 佐藤竹善(Sing Like Talking)参加!(M1「桜」、M5「ハナミズキの願い」)
世界的ヴァイオリニスト古澤巌が全面プロデュース!

Liner Notes

パーカッショニストのはたけやま裕がアルバム「ハナミズキの願い」を3月12日に発売する。カホーン、ティンバレスなどずらりと並んだ楽器に、はたけやまの指が触れると、楽器が鼓動し輝きを放ち始める。

春まだ遠い季節に、うららかな日を思う「桜」は、はたけやまのオリジナル曲。寒い冬の間、蕾を固く閉じて忍んでいた桜が、暖かい光の日を迎え豊かに花開く姿に、人間の希望や前向きな思いを重ねることができる。カホーンの音は、前に進んでいこうとする人を鼓舞するような温かいもの。バードコールの音からは、厳しい冬を越え、訪れた春の光の中を、うれしそうに飛びかう小鳥たちの姿がまぶたに浮かぶ。

ラテン調に彩られた「ルパン三世のテーマ」では、ひとりでボンゴ、コンガ、ティンバレスを巧みに操り、技術の高さを光らせる。中盤にはそれぞれの楽器でソロの見せ場もあり、聴きごたえも十分だ。今アルバムのプロデュースも務めた古澤巌が奏でるバイオリンにからみついてくような音は、パフォーマーとしてのはたけやまの魅力を存分に感じることができる。

美空ひばりが歌った「リンゴ追分」は、民族楽器のウドゥー、アラブやトルコの音楽で用いられるダラブッカ、カホーン、ウェーブドラムなどを用い3部構成で展開。指技が引き立つ終盤の見せ場では、楽器の上で指を躍らせるはたけやまの姿が浮かぶようだ。メロディーをなぞるように、同じリズムでたたく「Parabras」は、不協する音をパーカッションで埋め尽くしていく。

宮澤賢治の童話「よだかの星」をモチーフにした同名曲では、美しいメロディーに対峙するような、激しいパーカッションが印象的。宇宙を感じるウェーブドラムは、果てが見えないブラックホールへと聴衆を引きずりこむ壮大さにあふれている。ウィンドチャイムは、物語の主人公である醜い鳥・よだかが姿を変えた星を想像させてくれる。

サイレンスホイッスルなど無数の笛や、チャフチャス、カシシ、ビブラスラップなどを用いた「Caravan」は、架空のジャングルを7拍子で構築。生まれた音は、国境を越えて取り入れた楽器と同様に、現実では共存しない動物があちこちから、顔をのぞかせるようなユニークなものに仕上がった。豪快に打ち鳴らすティンバレスは躍動感にあふれ、はたけやまならではのアレンジを楽しむことができる。

アルバムのタイトルにもなった「ハナミズキの願い」は、はたけやまが産まれた陸前高田で呼びかけられている「ハナミズキのみち」の会のテーマ曲として書き下ろしたもの。会は、東日本大震災で命を落とした人たちの遺志を継ぐため、山に続く避難道に植樹をしようというもので、「返礼」の花言葉を持つハナミヅキが選ばれた。

歌は「桜」に続き、佐藤竹善(Sing Like Talking)が担当。前を向いて生きる力強い決意を感じる歌声には、背中を押されるような温かさがある。コンガ、ウィンドチャイム、スレイベル、トライアングルなど、たくさんの楽器が登場する同曲は、思いが寄せられ植樹された木が花開き、空が薄紅色に染まった様子をうかがうことができる。

はたけやまの魅力は、パーカッショニストとして楽器に命を吹き込むことはもちろん、自ら作曲もし、アレンジもこなす多彩さだ。楽器に歌を歌わせるような演奏は、楽器を“たたき上げ”、自らのフィルターを通して表現をすることを大切にし生まれたもの。新作では、プレイヤーとして、アレンジャーとしての魅力を存分に味わうことができる。

西村綾乃

Recommende

由紀さおり(歌手)
由紀さおりです。私が5年前から再び歌謡曲を歌いはじめた時から
仲間に加わっていただき、一緒にステージを重ねてきました。
その裕さんがリリースされるCDを聴かせていただきました。
作曲も手がけ、また陸前高田市への思いを感じ、いつもの躍動感あふれ、
あの細い身体から打ち鳴らすパワーの炸裂するリズムと音。
このCDでは優しさあふれる違った側面を聴かせてもらいました。
更なる飛躍を願っています。
山下洋輔(ジャズピアニスト、作曲家)
国立音大時代から評判は聞いていた。
もともと打楽器好きの私だが、目が離せない人がまた増えた。
CDでは作曲にもその才能を発揮し、さわやかで魅力的な作品に仕上がっている。
春風亭昇太(落語家)
はたけやまさんのライヴに初めて行った時のインパクトは強烈だった。
普通バックで音楽全体を支える役目のパーカッションが中心になるライヴってどんなものなんだろう?
なんて考えは、あっという間に消え去り、突き抜けるような爽快なパフォーマンスは、
泳ぎが上手なイルカを観ているかのようで、いっぺんにファンになり、
帰りがけには危うく叩けもしないコンガを買っちゃうところだった。
そんな、はたけやまさんの新しいアルバム「ハナミズキの願い」は
彼女独特の心地好さと繊細さ、そしてなにより故郷への想いが詰まっている。
ハナミズキの花言葉は「私の想いを受けて下さい…」間違いなく、
そんな花言葉にふさわしいアルバムに仕上がっている♪
松田弘(サザンオールスターズ)
可愛くてもパワフル!
スタイリッシュでキレキレ!素晴らしいアーティスト  はたけやま裕!
ニューアルバム、ハナミズキの願いはメロディアスでアバンギャルド。
繊細さとリズミカルを兼ね備え、生き生きとした彼女のプレーが十分に詰まったステキなアルバムです
菅沼孝三(ドラマー「手数王」)
「ハナミズキの願い」のストーリーと裕さんの表現する音楽で情景が浮かび、
本当に胸に込みあげるものがありました。
時にはやさしく、時には激しく鳴らされる裕さんのパーカッションの調べに癒されました。
裕さんと共演する時、特に感じるのはリズムを繰り返すごとに、ビートがどんどん熱くなって行く!
クラシックから来る完全なテクニックとラテンのネイチャーなグルヴが共存して、本当に心地よい♪
これからも素敵な音楽を奏でて下さい♪
上妻宏光(津軽三味線奏者)
彼女の演奏を初めて聴いた時、僕は驚いた。
リズム・対応力・そしてパーカッションを叩く様がカッコいい!
特に東北出身の竹善さんと裕ちゃんの「ハナミズキの願い」は沢山の人たちに聞いてほしい。

Profile

はたけやま 裕 プロフィール写真

はたけやま 裕 パーカッショニスト

国立音楽大学卒業。
卒業時に日本打楽器協会新人演奏会で最優秀賞受賞。

桑田佳祐、井上陽水、由紀さおり、欧陽菲菲、イルカ、上間綾乃、上妻宏光(津軽三味線)、チェンミン(二胡)、古澤巌(vn)、女子十二楽坊等のサポートを務める他、ソロ活動にも力を入れている。
手数王ドラマー菅沼孝三氏とのバトルライブや落語好きが高じて春風亭昇太師匠をゲストに迎え、
落語と音楽のコラボライブを開催する等、その活動は音楽の域にとどまらない。

  • 2007年 1stアルバム「The Birth of YOU」リリース
  • 2009年 はたけやま裕プロジェクト「HYPS」で「Chaotic Planet」リリース(PONY CANYON)
  • 2012年 由紀さおりバンドで「夜明けのキャッツ」をリリース(EMI Music Japan)
  • 第21期燦々沼津大使。